【勉強会】導入・運用を通じて得たノウハウ ~ランサーズさん~
今週の月曜日(3/25)に首都圏コンピュータ技術さんにお邪魔して、AWSの勉強会に
参加してきました。
ランサーズ社の木下さんによる「AWS導入・運用を通じて得たノウハウ」というお題で講演を聞いていました。
【簡単に要点】
・ランサーズさんのシステムはAWS移行前は、さくらの専用サーバにて運用して
いた。
・なぜ移行の必要性が出てきた?
⇒テレビに取り上げてもらい、会社の宣伝をしたくスパイクトラフィックに
対応できる(スケール)ようなシステム構成にしたい。
さくらは速いが、柔軟な変更ができない(現行プランではスケールできない)
※実際にテレ東のWBSで放映された。
・なぜAWSなのか?
⇒さくらクラウドやニフティクラウドも検討したが以下の点で対象から外した
さくら:柔軟な対応が出来なそう、管理ツールが使いにくそう、Web情報が
少ない。注)当時の感覚であり、今は改善されているかもしれない
ニフティ:利用料金がお高め(コストはかけられない)
⇒AWSに問い合わせをしたら、営業とSAがわざわざ会社所在地の鎌倉まで来て
くれた。そしてどんな些細な質問でも丁寧に回答をくれた。
・構成とかどう考えたのか?
⇒当時は知識がなく、Web情報も少なく、外部の知見が欲しかったところ、
ランサーズさんのエンドユーザさんに詳しい方がいたのでコンサルを依頼し、
一緒に検討をした
・どんな感じで構築したか?
⇒1つのインスタンスに全部突っ込んで検証した。
作っては壊しを繰り返して本番環境へ近づけた。この時にスナップショットが
利用できたことがクラウドのメリットのひとつ。
・構成の概要
⇒OSはCentOS。自分でAMI化したかったがハードルが高く。他社作成のAMIを利用
アクセス管理はIAMにて実現
ストレージに関しては、ランサーズはデザイン案件が多く画像が多い。
当時のEBSは4TBまでだったのでS3へ逃すように設計した。フロントのEC2で
サムネイルを保存し、実データはS3の構成
・導入して感じたこと
⇒すごいところは以下
リリースペース(大きな機能/週ペース)
他社のクラウドに比べ機能が多い
簡単だし早い
試験(ステージング環境)は停止しておける
負荷テストはスポットインスタンス(高性能マシン)
手厚いサポート(チャット/電話レスの早さ)
困るところは以下
リリースが早すぎてWeb情報が陳腐化してしまう
IOが遅い⇒iopsで対応
ELB、RDSがブラックボックス
円安とか困る
・実際にテレビに出たとき
⇒スケーラビリティが生きた
AppSvr3台→20台、DBスレーブ0台→10台
・どうやってAWSの知識を習得したか?
⇒試験環境構築/公式ブログ/営業の方/書籍/勉強会(UGとかスラシェ)
・今後やりたいこと
⇒IOの改善
デプロイ作業の効率化
SESでのメール配信(postfixからの移行)
Cloudwatchの利用
DynamoDBへの切り替え
・質問コーナー
運用を2名は兼務されている病気とかしたらどうするの
⇒基本開発で運用は2名で十分。デプロイだけ。
インスタンを立ち上げるとか細かいのは各開発者で
立ち上げている(IAMで制御)
awsに移ったのは
⇒昨年の5月
移行したとき、どれくらい停止した?
⇒1日未満の停止で済んだ
こんな感じのお話でした。
JAWS DAY 2013で話された内容と被っているのかもしれません。
その時のスライドがありました。
http://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/17703815
※slideshareがうまく貼れませんでした。。
首都圏コンピュータさんのオフィスは泉岳寺交差点付近というのが頭にあったにも
関わらず、ATNDの地図が高輪警察のあたりを指していて、馬鹿正直にそちらへ
向かったらどこにもなく問い合わせしたら、案の定、会場は泉岳寺。
30分程度ロスしてしまい最初のあたりは聞けませんでした。
やはり時間的にも難しく技術的な話は少なかったがスタートアップ時の苦楽話を聞けたのは収穫かと思っています。
懇親会では、首都圏コンピュータさんに所属しているフリーランスの方が多く興味
深い話も聞かせてもらいました。
懇親会の中でJAWS-UG横浜代表の吉田さんから美人CDPプレゼンもあり、皆さん聞き入ってました。
http://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/17075423
※slideshareがうまく貼れませんでした。。
規模の小さい勉強会だったのですがAWSのセールスの方がいらして軽くご挨拶も
させて頂きました。
隔週でAWS関連の勉強会を企画しているらしいので、内容を吟味して
また参加できればよいかなと。