【勉強会】 JAWS-UG さいたま支部 第2回勉強会
JAWS-UG さいたま支部 第2回勉強会に行ってきました。
ついでにLTもしてきました。
「オンでもオフでも大切なデータはクラウドで守ろう パーソナルデータこそクラウドへ」
山崎 敬之さん JAWS-UGさいたまコアメンバー
パーソナルデータのバックアップを考えてみようというお話。
資料は こちら(S3上に置いているそうです)
3.11の震災を機にデータのバックアップの重要性に気づく
時としてローカルのバックアップは無力になることがある。
ローカルバックアップは機械の故障のみ
山崎さんご自身のパーソナルデータをクラウドへの配置を決意
選定条件
・様々なデバイスと同期できる
・アーカイブ費用が安価である
・ベンダーロックされない
・SLAがある
・未来性がある(メジャーになりそう)
幾つかサービスがある中でS3採用
堅牢、安価、セキュリティ、マルチリージョン
実際の請求書のスナップショットを交えながら、これだけのサービスを安価に
提供できると証明。こちら
続いてハンズオン
資料はこちら
マネージメントコンソールからS3のバケットを作成し、セキュリティ設定をして、
写真をアップロードしブラウザ経由で閲覧という内容をわかりやすく解説を
交えて実施頂きました。
S3のことは嫌いにならないでください
古渡 晋也さん JAWS-UGさいたまコアメンバー
資料は上がってませんが時期に ココ に上がるかもしれません。
S3高いかもしれない
ではS3を選択しない場合は?
ストレージサーバでNFSこれなら安い場合もあるが、異議あり。
開発者だと辛い場面もある。
<トラブル発生事例>
NFSマウントが外れる
開発とステージング環境が違う
メンテに巻き添え
よって、、、、
NFSが嫌いになる。
それと比べるとS3はいい
URLで画像参照できる
画像用のWebサーバを用意しなくていい
SDKがあるので開発が簡単
コストでS3を嫌いにならないでほしい
使ってみて金額をみてからこすとについては検討してほしい。
初心者に教えてあげたい、AWSの○と×
金谷 直樹さん JAWS-UGさいたまコアメンバー
まだAWSを利用して日が浅いため、逆に○と×を聞くことで、そのことに関して
ディスカッションして共有しようということ
AWSがなぜ○なの?
→フルマネージド製品が多い。
APIが豊富。ツールが作りやすい
情報量が多い。
AWSの×なところはないの?
マネージメントコンソールにつながるのが遅い
→マネジメントコンソールはUS-EASTにつながるのでレイテンシ的に仕方ないところもある
マネージメントコンソールのデザインの統一感がない
→英語が弱い場合、サーバーワークスさんのクラウドワークスを使う
マネージメントコンソールはならべく利用せず、エンジニアであればCLIを利用をおすすめする。
官公庁向け案件の際、セキュリティ情報の開示が不明
→NDAを結べばSOC1、SOC2の情報はもらえる。
SOC3についてはWeb公開されている。
徹底比較 AWS vs さくらのクラウド
田中 邦裕社長 さくらインターネット
田中社長とAWSの関係を説明頂いたときに「JAWS-UG第1回の乾杯」の音頭をとったという
驚きの話が。その時はまだクラウド構想なんてまるでなく、まさか数年後にサービスとして
やってるなんて夢にも思っていない。いちユーザとして小島さんが依頼した??(笑)
のようなお話も。。。
国内DCベンダー(さくらインターネットさん含む)は、
ホスティング、ハウジングで儲けている。クラウドは少ない。
ラック売るより仮想サーバを売りたい。
AWSは個人で利用をし始めた。きっかけは「とあるさくらのジェネレータ」がGIGAZINEで
紹介されたとき落ちそうになった。
その時、AWSを利用して乗り切った経緯がある。
オンデマンドでリソースが増やせる仮想環境の必要性を痛感した。
しかし、AWSを利用するにも幾つか不安がある。
・サーバあたりのパフォーマンスが出ない
・ピーク性能が出ない
・トラフィックの従量課金が怖い
・さくらインターネットの社長 → 他社のサービスを公然と使っていいものか(笑)
自社でもできないかと構想。コンセプトは、、、、
開発者至高のシンプルクラウド
何の変哲もないIaaSクラウドを圧倒的なコストパフォーマンスで提供する
ブラウザだけで「仮想データセンター」を操作
ブラウザから、サーバ・スイッチなど「仮想データセンター」を操作
圧倒的なコストパフォーマンス
同社同等プランより、性能差4~9倍。料金は半額。
料金プランは一つ、自動的に最安値
物理コンソールをシュミレート。起動時のBIOSやBIOS選択等、ブラウザから
実行可能。DC行かなくてもいい。
APIとコマンドラインツールを提供。
APIやコマンドラインツールを利用すれば、コンパネを通さずにサーバ管理が可能。
AWSとの比較だとその通りだが、国産では珍しい。
ハイブリッド接続を利用すれば「物理データセンター」である「さくらの専用サーバ」や
「リモートハウジング」と接続可能。
ラックを売るために入り口としてクラウドを用意。重要観点。
インターフェースを変えると、本やブログの情報が使えなくなる。
情報があるサービスはそれだけで価値がある。
AWSと国産クラウドの比較点
ナレッジが多いか少ないか。コストで考えてはいけない。エンジニアの生産性を考慮。
国産クラウドはSIパートナーが少ない。VPSのナレッジが無駄にならないようクラウドを
作っていく。
Unixベンチで図ると、だいぶ差がある。
AWSと比較でよく言われる。
さくら小さいからAWSにはかなわない。
→クラウドの成否は、規模の経済が作用するか否かにかかっている。
規模が小さければ勝てない。
→AWSはたくさんの機能があるが「国産クラウド」はEC2相当しか機能がなく、
結局コストがかかる。
EC2相等の機能しかないそれでいい。
たくさんの本を取扱いと専門書しか置かない本屋みたいなもの。
AWSは中身を気にしなくていい。さくらは中身を意識できる。
昔は高級ストレージだったため1秒でサーバ構成される。
しかしそのストレージがこけてしまい、自社でストレージを検討。
起動までに1、2分で動く。
AWS事例紹介
植木 和樹さん さいたまコアメンバー
2部構成で、「なぜインフラは複雑になるのか」と「AWS導入事例」
AWS導入時例は資料アップはありませんが、なぜインフラは複雑になるのか
インフラってめんどくせっ、って思ってもらうことが目的(笑)
最小構成のサーバ1台(Web、php、DB)
→HDDが壊れるとなくなる
RAID化にする。
→オペミスによるデータ消失
バックアップを取得する。
→サーバ自体に問題あったらサービス停止
サーバ2台の冗長構成(コールド)
→障害時のダウンタイムが長い、切り替えが人力
サーバ2台の冗長構成(ホット)
→処理能力の限界
負荷分散としてAPとDBを分ける
→AP待機系が稼働してないのはムダ
ロードバランサー
→静的コンテンツの配信負荷、転送量を抑えたい
CDN
→ここまでくるとデータ保全できて可用性が担保できる。
インフラってめんどくせっ!!
この面倒くさい一連の流れをAWSであれば1日で用意ができる。
そして、後から見直すことも可能。
AWS良いところ
後で変更可能。
調達が早い
ハードウェアの考慮が必要ない
いつでも止められる ←植木さん的にはココがGood
2部はスライドも非公開なため、ここまでとします。
プログラムが全て終了し、これより5分間LT
S3への簡単アップロード
野口 豊(当ブログ管理者) @toto_1212
S3へのアップロードツールの情報共有。
Web屋さんやデザイナーといったインフラを専門としていない方や、カジュアルに
S3へのアップ/ダウンロード向けサービスにCloudgatesというサービスがある。
簡単な認証と設定を済ますだけで、ftpやsftpといったプロトコルで、ffftpや
WinSCPといった使い慣れたアップロードツールで現行の運用を変更する必要が
ない。また簡単にできるため個人用ストレージでS3を使う方にもおすすめ。
LINE砲をぶっ放せ
吉田 真吾さん @yoshidashingo
LINEにはキャンペーンサイトがあってそのキャンペーン情報を配信した途端に
何千とか何万、数百万のアカウントが一斉にプッシュ配信してくる。
これがLINE砲。同類にWBS砲、Yahoo砲がある。
某キャンペーンサイトのがその状態。
LINE砲はバースト速度が早く、収束も早い特殊なアクセス、故に30分後には
平常アクセスに戻ってしまう。
バースト速度が早いためAuto Scalingでは間に合わないので、通常時は1台の
EC2でさばいており、キャンペーン前にあらかじめEC2を増やしておき、現行のEC2は
NFSとキャッシュに専念(違う機能かも…)して、増やしたEC2でトラフィックをさばく
ようにする。この時、ELBのプレウォーミングを忘れずにとのこと。
いつ参加するか?いまでしょ!
保刈 豊さん JAWS-UGさいたまコアメンバー
コアメンバーやるべきでしょ。と言うお話。
参加するだけでなく運営側に立って自ら企画を起こし、やりたいことを実現する
ほうがいい。
【参加感想】
今回はさいたま代表と所属が同じで先週JAWS-UG千葉にもご参加頂いたので、お返しという
ほどのものでもないが、LTしに伺いました。
まず、会場なんですが、コワーキングスペースのOffice7Fというところで開催されたのですが
ここが非常に居心地がいい。私が座ったので畳のところで過去最高の環境でした。
次回もあの席予約で!って感じです(笑)
内容は当然全て良かったのですが、やはりさくらインターネット田中社長の講演が
一番良かったですね。
何とも言えない物腰の柔らかさで、人の良さそうな感じが出ています。
※実際は知りませんが。。。。
AWSの多様のフルマネージドサービスに対向すべく、開発者至高のシンプルクラウド。
某国産クラウドはAWSに追随している感じですが、さくらさんはVPSからブレていない。
徹底的な低コストそしてシンプル。よくいえばムダを排除し、最後のおいしいとこだけ
お客さまへご提供する。こんな感じか。
そして今回も太っ腹で、希望者全員にさくらのクラウド無料クーポンをプレゼント頂いた。
今回は懇親会に参加できなかったのが残念だったが、次回のさいたまも参加しようと思う。
1回目がソニックガーデンの倉貫さん、2回目はさくらインターネットの田中さん、、、、
次回はどんなビッグネームが出てくるんだろうそれも楽しみ。
【参考サイト】
吉田真吾さん @yoshidashingo
togetter
安ヶ平さん @yasugahira0810
其未来.com