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技術のログをツラツラ書きます。自分用ですが参考にしていただけたら嬉しいです。間違ってたらドンドン突っ込んでください。

【勉強会】第19回八子クラウド座談会

久しぶりの勉強会の参加です。
八子クラは2回目の参加で、今回も非常に勉強になる内容でした。

www.zusaar.com

内容が多すぎて纏めるのに時間がかかるので3日位かけて書いていこうと思います。

まずはイントロダクションから。

座談会の趣旨説明/「デジタライゼーション時代の勝ち組モデル」
シスココンサルティングサービス 八子知礼 さん

www.slideshare.net

Degitize

手段、手段の対象がデジタル化されただけ。
 ・レコード → iTunes
 ・インターネット上で様々なコミュニケーションが取れる
 ・ネットでEコマース

Digitalize

全てをデジタル化していく、全てをデジタルの上で完結する考え方。

同じデジタル化と訳されることがあるが、全く異なった物である。

人の存在自体がデジタル化されていく概念を総じてデジタライゼーション

グローバルでの勝ち組企業

 ・アマゾン(EC世界最大)
  →本屋であるが本屋を持ってない。(現実に世界ではシアトルに1店舗)
 ・UBER(個人の車をタクシーとして使う)
 ・Spotfy Pandora(コンテンツを定額で配る仕組み)
 ・Square(専用決済端末不要な決済ビジネス)
 ・Google/facebook(広告ビジネス)
 ・TESLA(PCバッテリセルの並列で車を走らす。車はでっかいスマホ。)
 ・airbnb(個人の部屋をホテルとして貸し出す)

グローバル企業達が共通している事

物理的なアセットを持っていない。その領域のプレイヤーを駆逐させるビジネスモデルを持っている。
完全にデジタルで完結している。
airbnbはホテルの部屋は持ってない。UBERもタクシーを持ってない。
ビジネスモデル全体のデジタル化。

これらビジネスモデルを読み解くとCloud Exchangeモデルに行き着く。

Cloud Exchangeとは

需要家のニーズ
 ・どのような物が欲しいのか?
 ・マスカスタマイゼーション(一人一人に応じた物作り)
 ・スピード、リアルタイムにも応じる

これら今までもITで補足していたが、十分とは言えなかった。

供給家の状況
 ・稼働状況がリアルタイムに計れていなかった。
 ・最近センサーやネットワークの発達により把握できるようになり稼働状況を
  くみ上げる事が出来た。
 ・それをクラウド上でマッチッングする。
 ・欲しい時にすぐに供給することが出来るようになった。

これら仕組みが勝ち組企業のビジネスモデルの本質である。

需要家ニーズはITの世界。供給家はIoTによって情報を収集するOT(オペレーショナル
テクノロジ)
これをどうやってマッチングさせていくかがフォーカスポイント。
これらうまくやっているプレイヤーが大きくなっている。

日本でうまくやっているのはraksulという印刷会社(輪転機を所有してない)
DNP、凸版、共同印刷が日本の3大印刷会社でその配下に中小30,000ほどの
印刷会社がある。
その30,000社のリアルタイムの稼働状況、得意分野をすぐさま把握してクラウド上で
マッチングする。
細かい色指定や部数指定をしてもそれらに見合った技術をもつ会社から届けてくれる。
米国だけのモデルではない。40億の調達にも成功し、恐らく数年後に数百億の会社に
成ると思われる。
日本で4番目の印刷会社になるのでは…

デジタライズされていく社会でデータが非常に重要な意味を持つ。
BMWは1時間に1TBのデータを出し続ける
シンガポール政府も同様に数TB出し続ける。
・1日25,000便飛ぶ飛行機は合計で数ペタバイト
グローバルでは毎日2エクサバイトのデータが生成されているが5%しか使われてない。

今まではアナログでデータがどれだけあるか分からない。
デジタルの世界はたくさんデータがあるのに使えていない。効率が悪い。

データ集めれば集めるほどシュミレーションが出来る。

Digital Twinという考え方

 リアルな生産工場、物流工場でオペレーションされている実態を完全にデジタルの
 世界に構築する
 様々なデータも吸い上げシュミレーションする。
 リアルの世界とデジタルの世界のTwin(双子)
 最大のメリットは収集したデータのシュミレーション。
 シュミレーションは現場だけでなく、マネジメントや意思決定に重要な効果をもたらす。
 変化が起こった際の次の動作が予測可能。
 

デジタライゼーションがもたらすもの

・データ中心の経済活動が行われる。データに対して通貨と同じ意味をもたらす。
・予測可能な世界
・シュミレーションをする事によって、価値のある物だけを消費(持つ必要ない)
・ネットとリアルの境目が無い(ノンボーダー)

Ciscoジョン・チェンバースより

全ての企業がデジタライゼーションというものにデジタル化を迫られている。
ビジネスモデル全体をITを活用して今までに無かったビジネスモデルを作る事。
これに取り組む、取り組まなくても大企業のうちの40%が10年で姿を消す事になる。

言いたかった事は、デジタライゼーションは難易度の高いこと。もしやるとすれば
真剣に舵きりしないとシュミレーター環境は口で言うほど簡単な物ではない。

第一部 インプット は、また次に書きます。