【AWS】EC2上にレッドハットを
EC2上でRHEL運用するときのサポート関連についての備忘。
まず、数あるLinuxディストリビューションの中からRHELなのか。
・製品サポート期間が長い(10年)
・エンタープライズ利用での実績(エンタープライズ向け機能が豊富)
・厳しいQAプロセスを通過した上での製品リリース
ミッションクリティカルなシステムを所有されているお客様が大変多く政府や金融といった分野でも幅広く活用されている。
金融関連で例にとると「世界の取引量の50%以上」はRHELシステムを活用している。
ここからサポートについてのお話。
Red Hatはサブスクリプション契約という契約に基づき各種のサービスを受けることができるようになる。
ここより引用
① サブスクリプションとは何ですか。。。
Red Hat Enterprise Linux を利用するための技術サポートやバグ修正/
アップデートの入手やハードウェアのソフトウェア認定などを含む
サポートサービスを受ける権利です。
Red Hat Enterprise Linux では、お客様に対しシステムごとに 1 年
または複数年のサブスクリプション契約によって以下が総合的に提供されます。
【サブスクリプション項目】
・Technology
→製品とドキュメント
・Maintenance
→Red Hat Networkによりアップデートとエラータを提供
・Upgrade/Downgrade
→アップグレード(コスト不要)
・Technical Support
→コール制限なしでテクニカルサポート(対応可能時間帯は契約による)
・Open Source Assurance
→オープンソースへの投資価値の保証
・Hardware Certificate
→Red Hat認定ハードウェアでの動作保障
【サポートレベル】
Standard | Premium | |
---|---|---|
対応時間 | 平日 9:00~17:00 | 24時間365日 |
レスポンス保証 | 4時間以内 | 1時間以内 |
EC2上でRHELを稼働した場合のサポート体系
AWSサポート(RHEL課金インスタンス)ユーザー | Red Hat Cloud Access(RHEL持込みインスタンス)ユーザー |
---|---|
L1サポート AWS(JP) | L1サポート Red Hat(JP) |
L2サポート AWS(US) | L2サポート Red Hat(US) |
L3サポート Red Hat(US) | L3サポート Red Hat(US) |
※Red Hat Cloud Accessは25契約以上から可能
AWSでのRed Hat技術サポートの内容
ベーシック | 開発者 | ビジネス | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
RHELのパッケージ更新 | ○ | ○ | ○ | ○ |
AWS技術サポート | ○ | ○ | ○ | ○ |
対応時間 | - | 平日 9:00~18:00 | 24時間365日 | 24時間365日 |
初回応答時間 | - | 12時間 | 1時間 | 15分 |
※1 RHELの時間課金インスタンスを利用の場合、RHELの更新パッケージにアクセスする
権利のみで、Red Hatの技術サポートへの問い合わせはできない。
※2 RHELの技術サポートが必要な場合は、「ビジネス」、「エンタープライズ」の
AWSサポートが必要になる。
AWSでのRed Hat Cloud Access(RHEL持込み)の技術サポート内容
サブスクリプション契約(年間)をレッドハットを直接行う。
【サポート項目】
・インストールに関するサポート
・設定方法に関するサポート
・利用方法に関するサポート
・診断/問題の分析
・バグ修正
【サポートレベル(Red Hat Cloud Access)】
サポート名 | Standard | Premium | |
---|---|---|---|
対応時間 | 平日 9:00~17:00 | 24時間365日 | |
件数制限 | なし | なし | |
サポート方法 | 電話&Web | 電話&Web | |
レスポンス | |||
シビリティ1 | 1営業時間 | 1時間 | |
シビリティ2 | 4営業時間 | 4営業時間 | |
シビリティ3 | 1営業日 | 1営業日 | |
シビリティ4 | 2営業日 | 2営業日 |
※シビリティ定義
・シビリティ1(緊急)
→致命的な製品問題。
・シビリティ2(高)
→システムが機能するものの、その能力が大幅に低下する問題。
・シビリティ3(中)
→中程度以下の影響を与える問題であり、致命的ではない部分的な機能喪失が
発生するような問題。
・シビリティ4(低)
→一般的な使用法に関する質問。
サポート対象外
・改変されたRPMパッケージによる問題
・Red Hat非認定ハードウエア上の問題(Hardware Certification Listに非掲載)
・システム構築や設計に関する問い合わせ
・セキュリティポリシーの設計や設定に関する問い合わせ
・サードパーティ製のソフトウェアやドライバに関する問い合わせ
・テクノロジープレビューに関する問題
・コード開発が必要となる問題
【参考リンク】 Red Hat Cloud AccessをEC2へ持ち込む Red Hat Cloud Access シビリティ定義について(サイオステクノロジー様より) AWS技術サポート